こんにちは!「水分活性」に関する連載、最終回の第4回です。
前回は水分活性の指標と、微生物が繁殖できる最低水分活性値を解説しました。
今回は実際の食品の水分活性はどれくらいなのか、ご紹介します!

【水分活性:0.97以上】
野菜、果実、魚介類、卵

【水分活性:0.90以上】
かまぼこ、チーズ、ハム、ソーセージ

【水分活性:0.80以上】
いわし生干し、イカ塩辛、ジャム

【水分活性:0.75以上】
ハチミツ

【水分活性:0.7~0.6】
ドライフルーツ

【水分活性:0.61~0.63】
小麦粉、乾燥穀類

【水分活性:0.5】
香辛料、煮干し

「水分活性その③」で解説した微生物が繁殖できる水分活性と照らし合わせてみると、どの食材はどういう菌に気を付けなければいけないかがよく分かります。
生の果物の水分活性は0.97以上ということで、あらゆる菌が繁殖しやすい食品ということになります。しかしドライフルーツは水分活性0.7~0.6なので、食中毒菌にもカビにも強い、腐敗しづらい食品です。

 

食材をドライフルーツ・ドライ野菜にすることで、保存しやすい食品に生まれ変わります!
日持ちしない食材を乾燥させて、ロスを抑えて美味しく活用しましょう!