兼八産業は昭和40年に学校給食の切裁機を開発し、切裁機のカネハチとしてスタート。以来50余年以上にわたって地道に、学校給食から産業給食、病院給食、外食産業、中食産業にいたるまで、幅広いお客様の厨房、キッチンをデザインし、プロデュースし続けてまいりました。
時代の変化に伴って、厨房業界も変遷してきましたが、当社の姿勢として、常に、お客様の求める理想の厨房会社に近づこうとする努力をしてまいりました。それは価格競争だけでなく、美味しいものを安心して食べられる環境づくり、料理に携わる人にとっての最適なスペースづくりについて、お客様とともに考え、ニーズにしっかりと応えていくこと、お客様との信頼関係を築くことに重きを置いてまいりました。現在もこのようなコンセプトのもとで、厨房機器の販売のみならず、厨房デザインから、設計、メンテナンスまでをトータルにサポートしています。おかげで多くのお客様に高い評価と信頼を得ています。
今後は、さらにサービス部門を強化し、お客様にとって、なくてはならない厨房会社をめざします。そして、厨房を通じて、その先のたくさんの「おいしい笑顔」に出会えるよう、「食の大切さ」を発信し、存在感のある、社会に貢献できる企業へと成長していきたいと考えています。
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私たち兼八産業が、約30年前から干し柿・あんぽ柿の機器メーカーとして歩んできた歴史は、試行と失敗の繰り返しでした。そんな中でも、たくさんの干し柿農家の方に支えられてここまでやってきました。現在でも弊社の製品を使用していただいているお客様の中には、30年来ずっとおつきあいのある干し柿農家さんもおられます。
食品機器にずっと携わってきた企業として、農家の方がずっと続けられているそのご苦労は手に取るようにわかります。干し柿は乾燥という工程が長いために、自然の天候や温度にかなり左右されてしまいます。まさに自然との戦いです。天候が悪いシーズンは、カビが大量に発生して大きな損失が出てしまったり、水分の抜けが悪く、渋残りや甘味に乏しい干し柿になってしまうこともあります。数ヶ月つきっきりで作業するほど、生産工程に手間がかかるわりに、天候に左右される、なかなか厳しい分野です。
また最近では、干し柿農家の方だけではなく、青果農家全体として高齢化や、作業人員の慢性的な人手不足も相俟って、少しずつ農家という分野が廃れつつあるのが現状です。30年来お世話になってきた農家の方達になんとか恩返しをしたい。また、食品乾燥という分野でなんとか新たなる価値を創造したい。そんな思いで私たち兼八産業は日々研究開発を重ねてきました。
(画像は当時の乾燥機のパンフレット)
兼八産業はお客様の声を長年蓄積し、それを解決するための手段として形にしたのが、ドライ名人の業務用食品乾燥機です。
弊社ではグループ会社の兼八ファームと共に、常時、実地試験や研究開発をおこなっています。30年以上前に乾燥機に携わってから、そこでの研究開発はずっと行われてきました。兼八ファームでの研究開発の積み重ねと、乾燥機を導入されたお客様の200近い導入実績からの生の声を元に、さらに高みを目指し、製品の向上に励んでいます。この歩んできた歴史、積み重ねた実績から構築された私たちのノウハウは、他社には決して負けないものだと自負しております。
ほぼすべての果物、野菜を、簡単に、短時間でドライフルーツ・ドライベジタブルにできれば、これまで低価格で販売、もしくは廃棄していたものが、低コストで、しかも簡単に高収益商品に生まれ変わります。ドライ名人の業務用食品乾燥機は30年以上の開発の歴史、積み重ねの中で蓄えられた技術とノウハウをもとに設計されているので、他社製品の高温でただ乾かすだけの乾燥機とは違い、出来上がったドライフルーツ・ドライベジタブルの品質(美味しさ・食感など)が圧倒的に違います。この乾燥機の技術とそれを使用するためのノウハウをお客様と共有し、多くの農家の方や小売業の方のさらなる付加価値創造を目指し、ともに邁進します。
ドライ名人シリーズの行く先に、「農家の負担を軽減する」「作物をからさらなる価値を生み出す」「地域の特産を創造する」という未来があるのだと確信しています。
兼八ファームでの研究の様子